3. 海外からの通信に関して(段取りと心構え)   最終更新 97/06/29

海外からの通信を行う場合には、MobileGear等の携帯ツールの設定だけでなく
事前の準備も含めて他にも重要なポイントがいくつかあります。
それらを「3. 海外からの通信に関して(段取りと心構え)」でまとめました。

    1)結構大変!初めてなら当然大変!    
    2)準備する事・物            
    3)GSM電話機とMobile Gear       
    4)直接通信とは関係ないかも知れませんが 

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1)結構大変!初めてなら当然大変!

 よく通信していても初めての国・環境だと大変!

(1) 日本では、、、、、
  日本でも電話回線がパルスだったり、デジタル回線だったりして
  通信に手間取ることは有りますが、まぁ聞けば分かったりすることもあり、
  それほどの問題になることは多くないと思います。


(2) でも海外だと、、、、、
  しかし海外となると話が異なってしまうことが多く、
  「大丈夫!大丈夫!簡単にアクセス出来たよ!」と言うことも有るとは
  思いますが、「全然出来なかった」と言うことも少なく有りません。


(3) とにかく先人の経験を聞いて
  とにかく、先人の経験を聞くこと、そしてできる限りの準備をすること、が
  成功の一助になると信じております。
  特に、上述しましたが、「日本を出発する前に設定をしておいて、
  海外のアクセスポイントへ国際電話を掛けて確認する」ことは重要です。



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2)準備する事・物

(1) 電源は使えるか?
  Mobile Gear用のACアダプタで100V〜240V対応のMC-BA51が有れば
  取り敢えずその範囲内の電圧には対応しています。
  後はコンセント形状に対応したアダプタが有れば良い訳です。
  このアダプタは秋葉原や、空港或は旅行用品店で入手が可能です。


(2) 電話モジュラーは?
  これが結構大変です。
  各国でかなり違った形状のモジュラーを使っている様です。
  上記の電源コンセント用アダプタと同様に、
   http://www.roadwarrior.com/  の「CONNECT IT!」に国別の情報が有ります。
  そしてこれらの電話モジュラー用のアダプタ(TeleAdapter)は
  アイ・ツー モービル専科(  http://www.i-two.com/  )等でも入手可能な機種が
  有ります。


(3) デジタル電話機・構内交換機の回線には
  デジタル電話機・構内交換機の回線には「Inline Coupler」と呼ばれるものが
  必要です。デジタル回線は多機能電話機を動かす為の電源を供給していたり、
  信号がデジタルの為、そのままではモデムに接続しても通信出来ないばかりか
  その供給電圧の為に悪くするとモデムを破壊する恐れが有ります。
  デジタル電話機も電話機から受話器(Hand Set)へ行く信号はアナログ2線で
  ある為、この電話機から受話器へ行く所へInline Couplerを繋ぎ、
  Inline Couplerからモデムへ接続します。
  殆ど外付けの製品で、私は既に旧式となった「Konexx 111」を利用してますが
  新型の「Konexx Inline Coupler」や「Modem Doubler」等の製品が有ります。
  これらもアイ・ツー モービル専科(  http://www.i-two.com/  )等で入手可能です。
  またカナダの「Ositech Inc(  http://www.ositech.com  )」の
  「Five of Diamonds」はType-IIのPCカードモデムでありながら、
  Digital Phone Interface (DGI)を持っておりInline Couplerと同様に
  デジタル電話機の受話器へ行く所から通信線を取るそうです。
  残念ながら未だこの「Five of Diamonds」は試しておりません。

    「Inline Coupler」 (←クリックで拡大表示)


(4) 出かけた先のホテルなどでは、
  電源と電話モジュラーが都合良く通信出来る位置に無いことも有ります。
  電源の延長ケーブル、モジュラーの長いケーブル(10〜15m)も準備した方が
  万全です。
  またちょっとしたモジュラーの延長では「巻き取り君」などが便利ですねぇ!

    モジュラー延長グッズ (←クリックで拡大表示)


(5) また照明も重要です。
  バックライト化したMobile Gearなら別ですが、通常は照明を必要とします。
  上記の延長ケーブル類を使って照明のある位置でMobile Gearを利用することが
  可能です。また乾電池を利用する携帯の照明器具も有ります。
  秋葉原の照明器具店やT-ZONEのMOBILE Station(鉛筆ビル地下1階)に色々有る様
  です。(T-ZONEのurl  http://www.ado.co.jp/  )



(6) モジュラー形式では無い場合
  回線がアナログ2線でも、モジュラー形式では無い場合も結構有ります。
  そんな時の為に、
  通常ミノ虫(或はワニ口)と呼ばれるクリップとRJ-11ジャックを接続したものを
  持っていると便利です。日本では「ローゼット変換器」と呼ばれる製品が市販
  されており、これがRJ-11のジャック(メス)に2線の端子が付いたものなので、
  これにミノ虫(ワニ口)を付ければ出来上がりです。
  電話機への接続ローゼットを開けるか?或は電話機を開けるか?して
  電話アナログ2線に繋いで、そこからモデムに接続します。

    モデムセーバー・他いろいろ (←クリックで拡大表示)



(7) だけどこの行為は要注意!
  このローゼットを開ける、或は電話機を開けると言う行為は
  場合によっては器物破損の犯罪行為にもなりかねません。
  また犯罪とは言われなくても間違って回線をショートさせ構内交換機が壊れた
  りする可能性も否定できません。
  危険を伴うことであることは理解して頂きたいと思います。
  どの線がアナログの2線なのか?を調べるのが「回線チェッカー」です。
  IBMのModemSaverが有名ですが他の製品もある様です。
  電話機を開けたりする際には力の入りやすいドライバーも必要です。




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3)GSM電話機とMobileGear

 最近香港でGSM電話機とそのセルラーカードを使って
 Mobile Gearからの通信を試みました。
 設定はデジタルセルラーカードを「その他」にするだけで非常に楽に
 Mobile Gearからの通信が成功しました。
 デジタル電話の仕様がGSMである国では重宝するでしょう。
 日本ではドイツテレコム(Deutsche Telekom)がこのGSM電話機とセルラーカードの
 販売或は賃借をしているとのことです。 成田や関西空港でのレンタルも有る様
 です。(  http://www.telekom.co.jp/angebot/service/index.htm  )

    GMS電話とモバ (←クリックで拡大表示)



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4)直接通信とは関係ないかも知れませんが、

 直接通信とは関係ないかも知れませんが、
 Mobile Gearの場合プリンタに出力するよりもFaxに出力する方が手軽ですし
 日本語プリンタの無い海外では実用的です。
 電話回線を通じてFax機に送信することも当然可能ですが、
 「Faxアダプタ」を介して直結するやり方でも可能なFax機が多い様です。

    Faxアダプタ (←クリックで拡大表示)




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